更新日:2026年10月16日
厚生労働省の「令和7年転職者実態調査」によると、直前の勤め先が情報通信業だった転職者の46.6%は、転職のために何らかの準備活動をしていました(全体は33.6%)。多かったのは、産業・職業の情報収集、キャリア・コンサルティング、適職診断などです。
動き出す前にやっておきたい準備は、①職務経歴書を整える、②転職の軸をはっきりさせる、③情報源を複数持つ、の3つです。準備ができていれば、よい求人に出会ったときにすぐ動けます。
IT業界から転職した人は、どんな準備をしていたか
| 転職準備活動 | 全体 | 直前の勤め先が情報通信業 |
|---|---|---|
| 何らかの準備活動をした | 33.6% | 46.6% |
| 産業・職業に関する情報等の収集をした | 11.3% | 18.3% |
| キャリア・コンサルティングを受けた | 7.1% | 16.7% |
| 就職ガイダンスや適性・適職診断等を受けた | 7.0% | 13.9% |
| 今の会社で役立つ資格・免許を取得した | 6.3% | 10.8% |
| 特に何もしていない | 62.3% | 52.4% |
※転職者全体を100%とした割合(準備の内容は複数回答)。
出典: 厚生労働省「令和7年転職者実態調査」(2026年9月25日公表)個人調査 第24表(e-Stat)。2024年10月〜2025年9月に採用されたフルタイムの転職者が対象。「情報通信業」はエンジニア以外の職種も含みます。
準備1:職務経歴書を早めに整えておく
職務経歴書ができていないと、よい求人に出会っても、すぐに応募できません。厚生労働省の同じ調査では、直前の勤め先が情報通信業で在職中に転職活動を始めた人のうち、離職の「3か月以上6か月未満」前に始めた人がもっとも多くなっていました(30.7%)。在職中の限られた時間で動くためにも、活動を始める前に整えておきましょう。
書き方のポイントは「職務経歴書の書き方の基本」、始める時期の考え方は「転職活動はいつから動くか」で解説しています。
準備2:転職の軸をはっきりさせる
「なぜ転職したいのか」「転職後に何を実現したいのか」があいまいなまま動くと、面接での転職理由と志望動機に一貫性が出にくくなります。
自己分析では、次の問いを書き出してみましょう。
- 今の環境で満足できていない点は何か
- 転職後、どんな仕事・働き方を実現したいか
- 譲れない条件と、妥協できる条件は何か
同じ調査で、IT業界に転職した人が今の会社を選んだ理由は、「仕事の内容・職種に満足がいく」50.4%、「自分の技能・能力が活かせる」45.0%、「キャリアアップできる」34.6%が上位でした。軸を考えるときの参考になります。面接での伝え方は「IT転職の面接でよく聞かれる質問と答え方」で解説しています。
準備3:情報源を複数持つ
| 求職活動の手段(複数回答) | 全体 | 直前の勤め先が情報通信業 |
|---|---|---|
| 求人サイト・求人情報専門誌など | 45.1% | 38.7% |
| 民間の職業紹介機関(転職エージェントなど) | 20.9% | 34.4% |
| 縁故(知人、友人等) | 22.2% | 24.3% |
| 企業のホームページ | 13.5% | 17.7% |
| ハローワーク等の公的機関 | 29.6% | 13.5% |
出典: 厚生労働省「令和7年転職者実態調査」個人調査 第22表
IT業界から転職した人は、民間の職業紹介機関(転職エージェントなど)を使った割合が全体より高くなっています。1つのサービスだけに頼らず、求人サイト・エージェント・企業のホームページなどを組み合わせると、求人や条件を比べやすくなります。
エージェントとサイトの違いは「転職エージェントと転職サイトの違い」、何社使うかの考え方は「複数エージェント併用のすすめ」で解説しています。
よくある質問
Q. 準備は、いつごろから始めればいいですか?
A. 決まった期間はありません。厚生労働省の調査では、直前の勤め先が情報通信業で在職中に転職活動を始めた人のうち、離職の「3か月以上6か月未満」前に始めた人がもっとも多くなっていました。その前に職務経歴書や自己分析を進めておくと、余裕を持って動けます。
Q. 自己分析は、どう進めればいいですか?
A. 「今の不満」「転職後に実現したいこと」「譲れない条件」を書き出すことから始めましょう。IT業界から転職した人の理由や、会社を選んだ理由のデータも参考になります。
Q. キャリア・コンサルティングは受けたほうがいいですか?
A. 必須ではありませんが、厚生労働省の調査では、直前の勤め先が情報通信業だった転職者の16.7%が受けていました(全体は7.1%)。考えを整理したいときの選択肢の一つです。
まとめ
- 直前の勤め先が情報通信業だった転職者の46.6%が、何らかの準備活動をしていた(全体33.6%)
- 準備は「職務経歴書」「転職の軸」「複数の情報源」の3つ
- IT業界から転職した人は、転職エージェントなど民間の職業紹介機関を使った割合が高い(34.4%)
転職活動を始める前に、この3つの準備ができているか確かめてみてください。
出典:
- 厚生労働省「令和7年転職者実態調査」(2026年9月25日公表)個人調査 第22表・第24表・第26表・第29表(e-Stat)
準備は、いつごろから始めればいいですか?
決まった期間はありません。厚生労働省の調査では、直前の勤め先が情報通信業で在職中に転職活動を始めた人のうち、離職の「3か月以上6か月未満」前に始めた人がもっとも多くなっていました。その前に職務経歴書や自己分析を進めておくと、余裕を持って動けます。
自己分析は、どう進めればいいですか?
「今の不満」「転職後に実現したいこと」「譲れない条件」を書き出すことから始めましょう。IT業界から転職した人の理由や、会社を選んだ理由のデータも参考になります。
キャリア・コンサルティングは受けたほうがいいですか?
必須ではありませんが、厚生労働省の調査では、直前の勤め先が情報通信業だった転職者の16.7%が受けていました(全体は7.1%)。考えを整理したいときの選択肢の一つです。